(館内で写真を撮ってはいけません)
エジプト考古学博物館もしくは、カイロ博物館は1897年~1901年に建てられました。博物館の前に池があります。その池の植物はパピルス(古代エジプト人によって、この植物で紙を作って、世界中で最初の紙を発明しました)とハスです。古代エジプトの王様が被る冠の形や、それらについている鷲やコブラなどですが、それらの植物が象徴している物だと言われています。カイロ博物館は世界最大の博物館の一つです。館内には財宝が12万点以上あります。例えば、ロゼッタストーンとか、ラムセス2世の物とか、ツタンカーメンのお墓に発見された物などを見ることが出来ます。
ロゼッタストーン:
1977年にナポレオンの率いるフランス人の軍によって、アレキサンドリアの近く、ロゼッタという所で発見されました。プトレマイオス時代の物です。残念ですが、カイロ博物館にあるのは複製品です。本物はロンドンの大英博物館にあります。今イギリスに本物を返してくれるようにお願いしているところです。ロゼッタストーンの石碑の発見がヒエログリフ解読の鍵となりました。なぜかというと、ロゼッタストーンに3種類の文字でお礼の文を刻まれています。上から、ヒエログリフ文字という象形文字、デモティクという民衆文字、ギリシャ文字が書かれています。象形文字は王様や神官のような偉い人だけが使っていました。民衆文字はそれを簡略化して、読みやすくしたものです。ギリシャ文字はこの時代に使われていました。
ラムセス2世:
ラムセス2世は今から約3200年前の新王国時代と呼ばれる時代の王様です。彼は大変自己顕示欲の強かった王様で、エジプト各地に神殿を造りました。最も有名なのはエジプトの南にあるアブシンベルにある大神殿です。当時の人の平均寿命は50歳だったそうですが、彼は92歳まで生きたと言われています。しかも元気で、190センチという長身だったと言われています。一説によると、40人近くの奥さん、130人~200人の子供がいたと言われています。カイロ博物館にはラムセス2世の立像があります。また、2階のミイラ室で彼のミイラを見ることが出来ます。
ツタンカーメン:
ツタンカーメンは新王国時代の王様で、19歳の若さで亡くなった少年王でした。彼は若かったので、歴史に残ったことがあまりないのですが、1922年に彼のお墓が発見されて、一躍有名になりました。発見された財宝は約5000点です。最も人気の展示物は黄金のマスクや玉座などです。お墓から運び出すのに10年もかかりました。ツタンカーメンのミイラも発見されましたが、今はルクソールの墓に安置されているので、カイロ博物館のミイラ室では見ることが出来ません。
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